幅広いスキルが求められる
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GCUはNICUから引き続き入院する新生児を受け入れています。NICUでは新生児医療における看護技術が求められますが、GCUはそれに加えて小児医療のスキルも求められます。新生児医療と小児医療では技術的に重なる部分もありますが、それぞれの特色を理解していなければ適切なケアを実施することはできません。バイタルサインや哺乳量、体重の増加傾向などは新生児と小児では大きく異なります。また、新生児は臍処置などが必要になります。双方の知識を習得し、現場で活かさなければなりません。
また、母体搬送に関する技術も求められます。NICUに直接搬送される場合は重症度が高い新生児搬送に分類されるケースがほとんどですが、GCUへの緊急入院では母体搬送が多くなります。GCUには他の領域のように入院待機室などが設けられていないので、迅速に対応するスキルが求められます。
加えて、法律や制度についても学んでおかなければなりません。利用できる手当や申請の流れ、予防接種の案内などに関して、家族から質問される機会が多くなります。自宅に戻ってからも安心して日常生活を送れるように支援することも看護師の重要な仕事の1つです。法律や制度に関する知識を身につけておきましょう。お金の面では「出産育児一時金」「児童手当」「育休手当」、医療面では「予防接種の摂取券」などについての知識を学んでおくことをおすすめします。申請の手順は自治体によって異なる場合があるので注意してください。GCUで働く看護師は、赤ちゃんが退院して自宅に戻るための準備を家族と一緒に進めます。物品の準備をアセスメントすることになるので、粉ミルクや哺乳瓶の特徴、衣服の種類などについても事前に確認しておきましょう。
GCUの仕事に役立つ資格
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GCUで働く看護師に役立つ資格としてまず挙げられるのが、「NCPR」です。この資格では、新生児の蘇生法について学べます。日本周産期・新生児医学会が認定する資格で知名度も高いため、転職する際にも有利に働くでしょう。蘇生法に関する資格でいえば、BLS協会が認定する「BLS-PALS」もおすすめです。こちらは、小児科に特化した資格です。また、母乳育児支援の資格を取得すれば、より幅広い知識を身につけられます。
NICUと同様に、「助産師」や「新生児集中ケア認定看護師」の資格も、GCUで働く際に役立つ知識と技術を習得できます。新生児集中ケア認定看護師に関しては、教育者・管理者としての視点も学べるので、チームリーダーとして活躍できるチャンスが広がります。